FCL

FCLとは「Full Container Load」の略で、コンテナを1個借り切る方法です。「フルコン」とも呼ばれ、途中でコンテナが開けられることはありません。そのため、荷物の紛失が起こりにくいメリットがあります。
一般的に満載できる貨物があるときに利用しますが、紛失を恐れたり混載できない品物の場合には、少量の輸送にも使われます。少量の場合は、輸送中にコンテナ内で貨物が動いて破損するケースがあるのでしっかりと固定しましょう。


メリット1:搬入作業を早くできる
FCLは荷主が1人であるため、搬入時にコンテナから荷物を出す作業が要らず、搬入作業が早くできます。その分、税関へ輸出申告し輸入許可を得るまでの時間を短くすることができます。
荷主が複数いるLCLでは、搬入の際にコンテナから貨物を出して仕分けるため、時間がかかります。搬入作業の時間を短縮し手間を省きたいときには、FCLがおすすめです。

メリット2:荷物にダメージがつきにくくなる
FCLのコンテナは独占的に使えるため、荷物どうしが干渉しないようしっかり固定して積み込むことができます。そのため、積んだ貨物が動き他の荷物やコンテナと接触するといったことが少なく、ダメージがつきにくくなります。


デメリット:料金が割高になる
FCLの最大のデメリットは料金が割高になることです。FCLの場合は、積み荷の量に関係なくコンテナ1台の費用がそのまま発生すると考えましょう。
コンテナにスペースなく荷物を積むことができれば、それほどデメリットにはなりませんが、荷物の量が少ないと、空いたスペースの分の費用もかかるため、無駄な費用が発生してしまうこともあります。

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